展示フライヤー
Image by: 上智大学グローバル・コンサーン研究所
上智大学グローバル・コンサーン研究所(以下、IGC)が、性暴力被害と服装について考える展示「そのとき、あなたは、何を着てた?(What Were You Wearing?)」を上智大学2号館1階エントランスで開催する。期間は11月25日から12月8日まで。
同展は、アメリカの倫理学者 メリー・シマリング(Mary Simmerling)が、自身がレイプ被害に遭った体験を書いた「What I was wearing(私が着ていたもの)」という詩をヒントにしたアートインスタレーションとして、2014年にアメリカでスタート。性暴力の被害に遭ったサバイバーに被害時の服装について記述してもらい、その時の服装に近いものを再現して展示することで「挑発的な服装をした若い女性が性暴力被害に遭う」という先入観をなくし、性暴力とその二次被害を防ぐとともに、被害者に「あなたは悪くない」というメッセージを届けることを目的としているという。2014年にアメリカのアルカンザス大学で行われて以来、全米の大学やヨーロッパ各地で実施されており、日本では今回が初開催となる。
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ニューヨーク国連本部での展示の様子
Image by: Masako Tanaka
今回の展示には、3月8日の国際女性デーに合わせた取り組みや発信などを継続して行っている長尾悠美が代表を務める渋谷のセレクトショップ「シスター(Sister)」や、専門家とともに性被害や性的同意についての情報を発信するNPO法人 mimosasがサポートとして参加。展示に先立ち、11月22日にはプレ企画として、mimosas副代表理事の臨床心理士・公認心理士 みたらし加奈を講師に迎えた講演会「わたしを守ること、あなたを守ること」を上智大学四谷キャンパス中央図書館で実施する。参加には事前申込が必要で、対面参加とウェビナーによるオンライン参加の申込を、現在それぞれの専用フォームから受け付けている。
同展を主催するIGC所員の田中雅子教授は、今回の日本での開催について「昨年の夏、ニューヨークの国連本部で見たWhat Were You Wearing?(WWYW)の会場には、軍服や手術着、男性の普段着、幼児の水着など、性暴力の被害者の服装として一般に想起するものとは違うものが並んでいました。『あなたが何を着ていようと関係ない(What you wear should not matter)』というメッセージには、露出が多いと性暴力の被害に遭いやすいといった“レイプ神話”を壊す力があります。今回Sister代表の長尾悠美さんに協力をお願いしたのは、ファッションの持つ力を知り尽くし、アートを通じてフェミニズムを伝えようとしている長尾さんなら、被害に遭った人が共有してくださった経験を多くの人に力を与える形で表現してくれると思ったからです。女性に対する暴力撤廃の国際デー(11月25日)から国際人権デー(12月10日)までの16日間には、世界各地でジェンダーに基づく暴力撤廃を目指すキャンペーンが行われます。日本初のWWYWをきっかけに、このキャンペーンが日本でも定着することを目指します」とコメントしている。
■「そのとき、あなたは、何を着てた?(What Were You Wearing?)」展
会期:2023年11月25日(土)14:00〜12月8日(金)14:00
会場:上智大学2号館1階エントランス
所在地:東京都千代田区紀尾井町7-1
主催:上智大学グローバル・コンサーン研究所(IGC)
共催:上智学院ダイバーシティ推進室
協力:NPO法人mimosas、Sister
■プレ企画 みたらし加奈講演会「わたしを守ること、あなたを守ること」
日時:2023年11月22日(水)17:30〜19:00(受付開始17:00)
会場:上智大学四谷キャンパス中央図書館9階 L-921
所在地:東京都千代田区紀尾井町7-1
対象:高校生、大学生、大学院生、一般
言語:日本語(ウェビナーにて英語同時通訳と日本語字幕配信)
参加費等:無料(要事前申し込み)
講演会対面参加申込フォーム
講演会ウェビナー参加申込フォーム
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Image by: 上智大学グローバル・コンサーン研究所
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